アイディアノート

お金じゃない!?経営者がリスクを負って経営するもう一つの理由とは?

ワッサン
ワッサン
皆さんこんにちは、20代から8年以上中小企業経営をしているワッサンです。今回は「お金じゃない!?経営者がリスクを負って経営するもう一つの理由とは?」これについてお話ししたいと思います。

お金じゃない!?経営者がリスクを負って経営するもう一つの理由とは?

経営はいい面も大変な面もあり、「よし!経営者になろう!」という人は少ないと思います。私も経営者ではありますが、創業者ではないので会社を設立するのは相当な苦労があると思います。

会社経営は責任が生じ、顧客へのサービス提供、安定した費用支払い、問題の社会的責任、借入金の連帯保証など、その内容は様々です。その結果、儲かれば「お金持ち」損をしたら「一文無し」のハイリスクハイリターンな立場ですから、ただ家族を養うためだけなら経営は選択しにくいでしょう。

しかし会社経営していると、本当に経営していてい良かったと感じる理由があります。

自己決定の自由度が高く「働く楽しさ」を知ることができる

これが、会社経営を続けられるとても大きな要因だと思います。今回は、経営を考える人、出世したいと思う人の考え方はどんな感じなのかと思いながら、ぜひ楽しんでご覧ください。リスクが大きくて、大変なのに、なぜ仕事が楽しいと言えるのか、これを今日は解説していきます。

幸福感と自己決定の研究

ここで、ある研究を紹介します。経済産業研究所と同志社大学で実証研究されたデータによると、人が幸福感を感じる時に何に相関関係があるかというと、所得ではなく、自己決定が一番影響を与えることがわかった、というものです。

<以下、研究の概要を抜粋> ~読み飛ばしてもOK~

国連の世界幸福度報告書によれば、日本の幸福度はそれほど高くなく、また、「人生の選択の自由」が低い傾向がある。1970年代以降、幸福度研究では、「主観的幸福感が所得水準と必ずしも相関しない」ことが重要なテーマの1つになってきた。本研究では、2万人の日本人の調査を行い、様々な質問をすることで、所得、学歴、健康、人間関係、自己決定を説明変数とする分析を行った。その結果、年齢との関係では、幸福感が中年期で落ち込む「U字型曲線」を描き、所得との関係では、所得の増加ほどには主観的幸福感は増加しないことが分かった。また、幸福感を決定する、健康、人間関係に次ぐ要因としては、所得、学歴よりも自己決定が強い影響を与えている。自分で人生の選択をすることが、選んだ行動の動機付けと満足度を高める、それが幸福感を高めることにつながるのであろう。「人生の選択の自由」が低いとみなされる日本社会で、自己決定度の高い人の幸福度が高いということは注目に値する結果である。(参考文献: 幸福感と自己決定―日本における実証研究)

要するに、幸福感は、所得や学歴などではなく、【人生の選択の自由】が満足度を高めるというデータが得られた、というものです。この感覚は、経営をしているとよく実感します。

会社経営とは、人生の選択の自由度がMAX

会社経営で全責任を負うという事は、全選択の自由を持っているとも言えます。明日はどんな仕事を何するか、会社をどう成長させるか、経営理念?給料は?休日は?全て自分で決断することが可能です。

ワッサン
ワッサン
みんな大好きなRPGゲームだとしたら、なんて考えてみたらとても面白いですね。

仮にRPGゲームだとしたら、主人公キャラのレベル上げするか、新しい仲間を探しに行くか、お金を使って装備を充実させるかを自由に決めて、時には攻略サイトで得た知識を試してみる!?なんて事もありです。このような選択が現実世界でも可能なのです。

この自由に選択と決断ができる経営は、自己決定をとても強く実感できるのでこれが幸福感に繋がらない訳がありません。自分が得た経験を、自分が読んだ知識を、自分が考えた知恵を、即座に活かす場所があるのです。

学びの価値は、活かす場所があってこそ

受験、資格、ハウツー本など、何かを学ぶときにはその目的に合わせて勉強しますが、会社経営はその幅が無限に大きくなって、全ての経験を活かすことができると考えればわかりやすいかもしれません

  • コンビニでとても元気で清々しい挨拶をする子がいたら「明日から当社で働かないか?」とスカウトすることができます。
  • ネットサーフィンしてたら、Amazonで安い商品が売っていたら大量に仕入れておいて、次の日に他で販売することができます。
  • ある書籍で株の知識を学んだら、会社に余っている資金を運用して余剰資金を効率的に活用することができます。

日常で学んだ事をこんなにも直接的に実行できる、自分の経験を総動員できる、この経営が持つ自由度の高さが「働く楽しさ」であり、経営を続ける一番楽しいポイントだと思います。

経営でなくとも経験は活かせるが、範囲が限定的!

実はこの働く楽しさは、会社経営者にならないと得られないわけではなく、みんな人生経験を会社に活用できますし、物事の判断を自分で選択できます。ただ、雇用による生活の安定は、自己判断で進める場所は制限され、人生経験を活かす自由度が少ない環境なので、それを感じにくくなってしまっているのです。

ワッサン
ワッサン
他の会社に就職した時は、雇用は給料が安定していて良いと思っていたけど、人生の選択の自由が減って幸福感が下がるリスクなんて考えもしなかったな

しかし、「会社の物事は、自己決定できる部分がある」と思うだけで幸福感は変わります。誰しも自分の人生の最高責任者であることは間違いありませんし、その自分で決断できる自由さが幸福感につながるのだとしたら、一度立ち止まって、今後の自分はどのように仕事をするか検討してみても良いのではないでしょうか。

実際に経営という選択ではなく、出世や転職などで自分の歩む道を自分で決定できる環境を作って、自分の中で「やりがい」を見出すことができれば、「働く楽しさ」を実感できるようになっていくと思います。

まとめ:自分の人生を自由に選択して幸せになろう!

【人生の選択の自由】は幸福感の土台ですから、自己決定できる範囲が広くなる選択をすると、必然的に人生の幸福度は上がると思います。但し、初めにお伝えしたように自由と責任はセットですから、責任者の苦労もあります。一人で仕事をする訳ではない以上、ただ自由に自己中心的な決断は長続きしません。

「それは私の責任です」ということが言い切れてこそ、責任者たりうる

(松下幸之助:日本の実業家)

この言葉をしっかり理解した上で、人生を自分で選択できる自由な環境を整えて、幸せに仕事をしていきましょう。今日も読んでいただき、ありがとうございました。

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