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商標・特許について無料相談できる、公共サービスを知っていますか?

ワッサン
ワッサン
皆さんこんにちは、20代から8年以上中小企業経営をしているワッサンです。今日は「商標・特許について無料相談できる、公共サービスを知っていますか?」ということについてお話ししたいと思います。

特許?商標?知的財産って、何だか難しそう・・・

知的財産なんて聞くととても難しい話に聞こえますよね、「専門的で厳しそうで、自分たちだけでは、絶対に手に負えないということだけは分かる気がする!」そんなイメージではないでしょうか。

仕事をしていても、基本的には知的財産について考えない事の方が多いでしょう。しかし、「自分たちがブランドを持ちたい!」「開発した新商品を守りたい!」「誰かに特許侵害といわれてしまった!」など何かが起きた時は、知的財産について急に悩むことになると思います。

そんなときにの強い味方がいるのをご存じですか?

47都道府県に設置されている

INPIT「知財総合支援窓口」に相談しよう!

ホームページをご覧になりたい方は、下記サイトにリンクを貼っておきます。

独立行政法人工業所有権情報・研修館のサイトです。こちらは全国47都道府県に支援窓口を設置しており、知的財産の内容はここに相談すると良いでしょう。

参考サイト(:独立行政法人工業所有権情報・研修館

このINPITは知的財産の問題を解決するために色々な支援を行ってくれます。自分だけで解決するには荷が重い申請の内容から、誰かに特許侵害などを言われてしまった・・・などという悩み相談まで色々サポートを行ってくれるありがたい存在です。

INPIT「独立行政法人 工業所有情報・研修館」ってどんなところ?

このINPITでは、組織の目的をこう定義しています。

独立行政法人工業所有権情報・研修館(以下「情報・研修館」という。)は、発明、実用新案、意匠及び商標に関する公報、審査及び審判に関する文献その他の工業所有権に関する情報の収集、整理及び提供を行うとともに、特許庁の職員その他の工業所有権に関する業務に従事する者に対する研修を行うこと等により、工業所有権の保護及び利用の促進を図ることを目的とする。

独立行政法人工業所有権情報・研修館. 「組織に関する情報」.https://www.inpit.go.jp/about/sosiki/index.html#a2, (参照 2021-12-03)

つまり、知的財産の情報収集や整理、提供をして権利の保護や利用促進を図るために、色々なサービスの提供を行っている組織というわけです。

本当に知的財産と言えばここ!というくらい、知的財産で困ったら、まず相談をしてみることをお勧めします。上記の目的であるからこそ、とても親身になって対応していただけると思います。

INPITでできることは?

このINPITでは、目的達成のため、次の業務を行うと定義されています。

発明、実用新案、意匠及び商標に関する公報、見本及びひな形を収集し、保管し、及び陳列し、並びにこれらを閲覧させ、又は観覧させること。
審査及び審判に関する図書及び書類その他必要な文献を収集し、及び保管し、並びにこれらを閲覧させること。
工業所有権の流通の促進を図るため必要な情報の収集、整理及び提供を行うこと。
前三号に掲げるもののほか、工業所有権に関する情報の活用の促進を図るため必要な情報の収集、整理及び提供を行うこと。
工業所有権に関する相談に関すること。
工業所有権に関する情報システムの整備及び管理を行うこと。
特許庁の職員その他の工業所有権に関する業務に従事する者に対する研修を行うこと。
前各号の業務に附帯する業務を行うこと。

独立行政法人工業所有権情報・研修館. 「組織に関する情報」.https://www.inpit.go.jp/about/sosiki/index.html#a2, (参照 2021-12-03)

つまり、知的財産の広報をして、書類を管理閲覧できるだけでなく、利用促進の情報を提供したり、何でも相談したり、特許関係の人を育てたりしています。

特許書類の収集整理というと、仰々しいですがこちらは知的財産の書類まとめたプラットフォームを運営しており、こちらを閲覧することで確認ができます。

J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)

このプラットフォームでは、「特許・意匠・商標・審判」というタブで、それぞれの資料をまとめていて、検索することで今までの調べたい知的財産の内容を調べることができます。

J-PlatPatという、特許情報プラットフォームです。毎年申請される特許情報をまとめて管理している日本の知的財産を調べる場合は必ずこのサイトを確認します。

参考サイト(:http://J-PlatPat(特許情報プラットフォーム

使い方は非常に簡単なのですが、慣れるまではINPITの相談支援窓口を活用して一から操作方法を聞くのが良いと思います。

ワッサンがINPITの相談支援窓口を使った体験談

私が実際に使った体験談を紹介します。

自社商品をAmazonショッピングサイトで販売しようとした時の事です。自社製品であることから、当社の名前をブランド名としてAmazonショッピングに登録しようとしたら、会社の商標が無いとブランド登録できないという事態になりました。

ワッサン
ワッサン
困ったな…商標登録やったことないし、自分でやるとしてもどうやって書類を書いたらいいのか全く分からない、弁理士さんに相談するのが一番かな?

そう思っていた時に、何かいい方法があるかもしれないと思って、岐阜県産業振興センターの懇意にしている人に相談しました。(岐阜県産業振興センターについては過去記事を参照:経営者の悩みはここに相談!岐阜県産業振興センターってどんなところ?)

すると、

担当者
担当者
なるほど、分かりました。実は私は知的財産のことも少し手伝っていて、INPITという組織をしっていますか?知り合いを紹介しますよ

と言っていただいて、INPITという存在を知って話を始めました。相談の流れはまず支援窓口に電話をして、ZOOM会議で内容を伝えて、メールで書類の書いて添削してもらうというやり取りを経て、実際に当社の会社名を商標登録をするという感じです。

商標登録は、書き方さえ間違えなければ、

簡単なA4用紙1枚書くだけ?登録料28,200円!?

これには衝撃を覚えました。これで会社名の商標10年を登録できるのです。

ひとつ商標登録を進めるにあたってINPITの方と強く議論を交わしたのは【区分】という考え方でした。商標は一つとればどの分野でもその人しか使えない訳ではなく、「適応される分野ごとに区分ある」ため、どの区分で商標を取れるのかを考える必要があるのです。

ワッサン
ワッサン
今後に商品なんかを展開していくなら、この区分もいれたいな。でも、実際に展開する目的が明確でないと登録出来ないのか・・・。1区分につき登録料が増えるは全然いいのにもどかしいな

このような形で、INPITの方と相談しながら自身が必要な区分において商標を無事登録することができました。

その他にも、

  • 商標を取ることで、会社の信用を積み上げる土台になる
  • J-PlatPatでライバル会社の商標や区分を調べると、マーケティングになる
  • 商品の商標をブランディングにうまく使った活用事例

などいろいろと詳しく商標の活用方法について教えていただきました。

まとめ:INPITを活用しない手はない!

いかがでしたか。当社もに昔から実際に商標などを取るなんて、なかなか思い浮かばないです。しかも、難しそうで動こうとしてもどうしていいか全くわからないものです。そんな時に相談できる専門家がいるならばぜひ活用しましょう。

他人と最もうまく協力できる人が最大の成功を収めることになる

(アンドリューカーネギー:アメリカ合衆国の実業家)

一人で悩んでいると行動にうつす労力も大きいですし、止まってしまうことも多いでしょう。こういった公共のサポートを駆使して、当たらしい課題に取り組んでいきましょう。今日も読んでいただきありがとうございました。

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